様ざまなビジネスシーンで、お世話になっている方々へ贈るお祝い花。
祝福の気持ちをきちんと伝えるためにも知っておきたい「おすすめの花」や「贈るタイミング」から、「相場」や「立て札の書き方」など就任・昇進や栄転など祝いの門出にふさわしい、ビジネスマナーをご紹介します。
様ざまなお祝いのシーンで贈られる胡蝶蘭。でも、なぜお祝いには胡蝶蘭が選ばれるのでしょうか。
見た目の華やかさなどはもちろんですが、胡蝶蘭がお祝いごとに贈られるのには理由があります。
- ① 見た目の華やかさ
- 何輪もの花が優雅に咲くシルエットや茎の曲線が優雅で美しく、その名の通り蝶が舞っているような華やかさがあります。
- ② 縁起の良い花言葉
- 胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」。胡蝶蘭を贈った後のさらなる発展を願うという意味も込められています。
- ③ 贈られた人のステータス
- 気品と高級感が漂う胡蝶蘭は、新天地に飾られることで贈られた人の人望の厚さやステータスにもつながります。
- ④ 衛生的で長持ち
- 香りが少なく花粉も飛びにくい胡蝶蘭。しかも、お手入れの手間がかからず長持ちするとあって、どんな場所でも好まれます。
ビジネスシーンにおける祝い花の定番は胡蝶蘭ですが、最近では贈られる方に配慮したアレンジや花束が選ばれるケースも増えています。その理由としては…
- ① 華やかで場所を選ばない
- 設置スペースによっては、小ぶりなアレンジや花束が好まれる場合も。行き届いた気配りは、贈る方の真心が伝わります。
- ② ご家族にも喜ばれるサイズ感
- 勤め先ではなくご自宅に祝い花を贈る場合は、家のどこに飾っても華やかに映えるアレンジや花束が喜ばれます。
- ③ お祝いの席で直接お渡しができる
- お祝いの席で直接お渡ししたい場合は、その方に「花を添える」という意味でもアレンジや花束がおすすめです。
- ④ 花材やデザインで個性を演出
- アレンジや花束は花材やデザインによって、その方らしさを演出することができます。また、予算に応じて選びやすいのも魅力のひとつ。
一般的に目上の人に贈ってはいけないとされているものや、関係が途切れることをイメージさせるものを贈るのは不適切とされています。
【目上の人に贈るのは失礼な物】
・スリッパ、靴、靴下 (足元系) | 「相手を踏みつける」という意味がある |
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・下着、肌着 | 「相手を見下している」という意味がある |
・万年筆、ボールペン (筆記用具) | 「もっと勤勉に励め」という意味がある |
・腕時計 | 「きちんと時間管理しなさい」という意味がある |
【関係が途切れることをイメージさせる物】
・ハンカチ | ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くことから「手切れ=縁切り」という意味がある |
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【割れそうな物・壊れやすそうな物】
・全てののお祝いに当てはまることですが、割れやすい物・壊れやすい物は縁起が悪いので避けた方がいいなどが挙げられます。 |
栄転や昇進には転勤が伴う場合もあるので、祝い花は正式な発表から1週間以内に届けるのが基本となります
- ◆就任式が開催される場合◆
- 就任式に出席する場合は持参してもOK。欠席の場合や持参が難しいものは、就任会場へ前日または当日の朝に届くように手配します。この時、必ず事前に就任会場へ「花の受け取り可否」の確認を忘れずに。
- ◆就任式が開催されない場合◆
- 持参する場合は事前に相手方の都合の良い時間を確認し、就任日以降早めにお届けするようにしましょう。
発送する場合は、就任日当日に届くよう手配するのがベストですが、後日先方から就任のお知らせで知った場合等には、なるべく早いタイミングで仏滅を避けて贈るようにしましょう。
また、自宅に贈りたい場合は飾るスペースを考慮したサイズと場所を選ばないデザインがおすすめです。
栄転や昇進の祝い花は、正式な発表がない段階で贈るのはマナー違反になるので注意が必要です。
「就任祝い」の相場
就任祝いの相場は3万~10万程度です。
「昇進・栄転祝い」の相場
昇進・栄転祝いの相場は2万~3.5万程度です。
※贈る相手との関係性やお付き合いの深さによって相場が変わります。
詳しくは「胡蝶蘭の価格と相場」をご覧ください。
お祝いの胡蝶蘭やアレンジには「立て札」を添えるのがマナーです。
では、なぜ「立て札」を添える必要があるのでしょうか?
- ◆立て札を添える理由◆
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- 誰から贈られた花なのか、ひと目で把握できるため
- 近隣や来客者に対して、お祝いごとがあったことを知らせるため
- 近隣や来客者に対して、交友関係や人脈の広さをアピールするためなどが挙げられます。
- ◆立て札を添える際のポイント◆
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- 痛恨のミスとなるのが社名や役職、名前の間違い。本当に間違いがないか、複数人の目で何度もチェックするなど入念に確認しておきましょう。
- 胡蝶蘭やアレンジには、「木札」や「紙札」を添えるのがマナーです。
特に就任祝いや開所開き、開店祝いなどのお祝いごとには高級感のある「木札」を利用するのがおすすめです。 - 「木札」や「紙札」に入れる文言は、「お祝い文言+ご依頼主様」、または「お祝い文言+ご依頼主様+お届け先様名」が一般的です。
- 胡蝶蘭ビズでは木札・紙札ともに無料でお付け致します。
「就任祝い」の場合
【就任祝いで一般的に一番選ばれるタイプ】
●頭書きにお祝いごとの内容「就任」の文字と贈り主様会社名+お名前を入れるタイプ
会社名と役職、お名前を表記するシンプルで見やすいことで人気のタイプです。
また、贈り主様のアピールもきっちり出来ることからも就任祝いで最もよく利用されます。
【就任祝い・その他のタイプ】
お届け先様・贈り主様両方のお名前を表記する場合は、文字数が多くなるので、文字数によっては窮屈になる場合もあるので、文字数が多い場合には適さないこともあります。
ご就任と祝い事の内容を表記しなくても、何の贈り物かがわかるシチュエーションであれば、頭書きを「御祝」とだけ表記し、贈り主様会社名とお名前を表記するので問題ありません。
どのように表記していいか迷った場合はこのパターンが最適です。
「昇進・栄転祝い」の場合
【昇進・栄転祝いで一般的に一番選ばれるタイプ】
●頭書きはお祝いの内容「昇進」「栄転」の文字 + 贈り主様会社名 + お名前を入れるタイプ
会社名と役職、お名前を表記するシンプルで見やすいことで人気のタイプです。
また、贈り主様のアピールもきっちり出来ることからも就任祝いで最もよく利用されます。
【昇進・栄転祝い その他のタイプ】
●頭書きは「御栄転御祝」「御昇進御祝」の文字 + お届け先様会社名 + 役職 + お名前 + 贈り主様の会社名+役職+お名前を入れるタイプ
お届け先様・贈り主様両方のお名前を表記する場合は、文字数が多くなるので、文字数によっては窮屈になる場合もあるので、文字数が多い場合には適さないこともあります。
●頭書きは「祝」「御祝」の文字 + 贈り主様会社名 + 部課名を入れるタイプ
祝いごとの内容を表記しなくても、何の贈り物かがわかるシチュエーションであれば、頭書きを「御祝」とだけ表記し、贈り主様会社名とお名前を表記するので問題ありません。
どのように表記していいか迷った場合はこのパターンが最適です。